患者さんが元気に生活している姿が腹膜透析普及の原動力に。

川端知晶さん

現在はどのようなときにやりがいを感じますか?

やはり、患者さんが良くなっていくのを見るのはうれしいですね。現在特に注目しているのが「腹膜透析」という方法です。腎不全が進むと、腎臓の機能を補うために透析が必要になります。透析には血液透析と腹膜透析の二種類がありますが、腹膜透析は苦痛がなく、通院も月に1、2回程度ですむため、仕事を続けている方も多いです。
腹膜透析によって元気に暮らしている姿を見ると、医師としての存在価値を感じられます。血液透析に比べてまだまだ認知度の低い腹膜透析について、患者さんやドクターに知ってもらうことにも力をいれていきたいと考えています。

医師として求められていること、これまで培ってきたことで役立っていることはありますか?

患者さんが求めているのは、症状を改善することです。そのために話を聞いたり、診察をしたりして原因を突き止めることが必要ですが、診断するだけで満足してはいけません。症状を改善してはじめて治療になります。また、患者さんとコミュニケーションが取れないと、トラブルの元になります。患者さんの訴えをじっくりと聞くことが大事です。
先ほど能開時代にライバルと喧嘩をしたという話をしましたが、能開で過ごした4年間は、勉強だけでなくコツコツ努力を続けることや人間性の育成という点でも、私にとって原点と言える意義のある時間だったと思います。今後も、患者さんの立場になった医療活動をしていきたいですね。

能開で学ぶ後輩へのメッセージをお願いします。

今は勉強が大変、辛いと感じているかもしれませんが、お友だちと切磋琢磨しながら、ぜひともその努力を続けてください。その先には、きっといい結果が待っていることでしょう。頑張ってください。

今日は貴重なお話をありがとうございました。

川端さんインタビュー「こぼれ話」

インタビュー当日、熊本本校で川端さんがお世話になった松村毅先生が来てくださいました。実は現在主治医と患者というお二人ですが、当時の話になると、「とにかく元気が良い生徒だったね」「能開ではよく怒られていました」と先生と生徒の関係に戻っていました。
仕事だけではなく、2歳2カ月の男の子の母親として子育てにも励む川端さんへ、松村先生から大きなエールが贈られました。

教育理念 困難な時代を生き抜く力

ティエラコムは、創業期より「困難にたじろがない ひとりで勉強できる子に」を教育理念としてまいりました。
「学習塾」とは一線を画した「総合教育運動体」としての姿勢を貫き、子どもの成長の礎となる人間の生地を鍛える教育の実践こそが、私たちの使命であると考えます。

人が生きていく過程には、避けて通れない『困難』が待ち受けています。
それらを安易に回避したり、ストレスで押しつぶされたりといった現代人の忍耐力のなさが問題視されています。
私たちは、困難を乗り越えた先にある喜びを味わえるようあえて多くの試練を用意し、鍛え、励ますことが教育者の役割であると考えます。

私たちの教育目的は、時代やグローバル化の要請に応じて、有用な「人材」を育て社会へ送り出すことではありません。
試練を乗り越えた喜びとともに得た自信を年輪のように重ねた人間こそが、自身の幸せをかみしめ、より豊かな国や世界をつくっていくと確信しています。

ティエラコムの企業活動は、常に「変わらぬ理念」と「新たな挑戦」のもとにあります。

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