自分と向き合い、社会に発表しながら作家として人として進化し続けたい。

最近まで、藝大で助手を務めていらっしゃったのですよね。

はい。大学卒業後も大学院2年、博士号3年、助手3年間を藝大で過ごし、合わせて12年間にわたってお世話になりました。ずっと限られた環境の中で守られてきたので、この機会に世の中に出てやってみようと決心しました。フリーランスの画家としては、独立してまだほんの数ヶ月です。

大竹寛子さん

フリーランスになると、どんどん自分から作品をアピールする活動も
必要になるのでは?

アーティストは内にこもって自分と対峙するものだと思われがちですが、昨今は作品について自ら論理的な解説が求められる時代です。日本よりも欧米を中心に、そういったコンセプトが重視されるようです。
作品づくりさえできれば満足だという画家も確かにいますが、私は自分の作品が人目に触れてフィードバックをもらい、さらにいいものを追求していきたいですね。いかに観る人に興味を持ってもらえるか、面白い発表ができるかを含めてプロの作家活動だと思っています。

作品とともに発表の場も創造していきたい、ということですね。

はい。自ら表現の場所を作る努力を惜しまないことも、画家にとって必要です。言い換ればつまり、作品と社会を結ぶバランス感覚を持ち続けること。そして、批判されてもくじけない心、試行錯誤しながら長く続ける持久力も大切だと思います。

今後、どこで大竹さんの作品にお目にかかることができますか。

東京・汐留のパークホテル東京で「アート作家が作る部屋」と題する企画に参加します。客室の一室に作品を描くことになったので、ぜひ宿泊していただければ(笑)。また、10月からニューヨークでグループ展を開催予定です。
いま、海外では漫画をはじめとするサブカルチャーが"クールジャパン"と評価されていますが、日本のハイカルチャーを紹介することも日本画の使命だと考えています。今後は日本画というジャンルに縛られず、国内外に作品を発表していきたいですね。

最後に、後輩たちへアドバイスをお願いします。

「いま続けていることが、将来どこかできっと役立つはず!」と伝えたいと思います。頑張った努力は、必ず自信につながっていきます。あの時これだけできたから今回もできるという自信は、文字通り自分を信じる力になります。その一方で、"できなかった思い出"も大事かもしれませんね。
できないことを知ることも、一生懸命やったからこそ。小中高校時代には学力も体力も精神面も、人生の基礎となる部分をしっかりと鍛えて全力で自分と向き合い、とことん長所を伸ばしていってください。

ありがとうございました。

大竹さん展示会の予定

教育理念 困難な時代を生き抜く力

ティエラコムは、創業期より「困難にたじろがない ひとりで勉強できる子に」を教育理念としてまいりました。
「学習塾」とは一線を画した「総合教育運動体」としての姿勢を貫き、子どもの成長の礎となる人間の生地を鍛える教育の実践こそが、私たちの使命であると考えます。

人が生きていく過程には、避けて通れない『困難』が待ち受けています。
それらを安易に回避したり、ストレスで押しつぶされたりといった現代人の忍耐力のなさが問題視されています。
私たちは、困難を乗り越えた先にある喜びを味わえるようあえて多くの試練を用意し、鍛え、励ますことが教育者の役割であると考えます。

私たちの教育目的は、時代やグローバル化の要請に応じて、有用な「人材」を育て社会へ送り出すことではありません。
試練を乗り越えた喜びとともに得た自信を年輪のように重ねた人間こそが、自身の幸せをかみしめ、より豊かな国や世界をつくっていくと確信しています。

ティエラコムの企業活動は、常に「変わらぬ理念」と「新たな挑戦」のもとにあります。

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