病気予防の啓蒙に力を注ぎ、地域に根ざした医療で社会貢献を。

それでは、長久さんの今後の夢をお聞かせください。

ここ数年で私が力を注いでいるのは、地域の方への病気予防の啓蒙です。近隣各地区の公民館で講演活動などを行っています。これまで父が培ってきた長久病院の看板を汚すことなく、地域医療に対してできることを増やして、社会貢献していきたいです。

長久功さん

いざ病気にならないとなかなか病院には足を運ばないものですから、
お医者さまが自ら病院の外に出て病気予防について説いてくださるのは、非常に意義のあることですね。

一般的な病気の症状や予防法などを、わかりやすい言葉で丁寧にお伝えするように心がけています。早期発見・早期治療が早期回復につながることを理解していただけたらと。少しでも心当たりのある方が、「それなら病院に行ってみるか」と腰を上げて、症状が酷くなる前に病院で手だてができればこんなにいいことはないですから。

副院長の立場から、目下の課題はどんなことでしょうか。

本院は看護師35名を含む総勢100名を超えるスタッフを抱える所帯です。病院を運営する中で皆が同じ意思を持って同じ方向に向かうためには、管理者としてどうすれば一人ひとりに理解してもらえるのか、いつも頭を悩ませます。一方的に想いを述べるだけでは伝わりませんし、こちらの思い込みも通用しません。
人を教育するとは、理解してもらうこと、こちらの意思を相手にわかってもらうこと。それが一番難しいですね。私自身、大学時代に野球部でキャプテンを務めて、コミュニケーション力が鍛えられました。学生時代に責任ある立場を経験することは、その後の人生の糧になります。好きで続けるスポーツなら頑張れると思うので、皆様も是非経験してほしいと思います。

最後にぜひ、後輩たちへメッセージをお願いします。

小中学生時代は具体的な目標を決めてそれにひたすら没頭し、最後までやり抜く力を養うことが大切です。目標を実現する道のりには、苦しいこともつらいこともあるでしょう。でも、やり遂げた時にはそれらを超える大きな喜びが待っています。
苦しめば苦しむほど、もがけばもがくほど、結果的に自分に返ってくるものは大きいのです。たとえ失敗してもそれが次の成功へ繋がると信じて、先へ先へと一歩でも前に進む気持ちで頑張ってください。

力強いメッセージをありがとうございました。

長久さんインタビュー「こぼれ話」

「能開で小学6年の時に算数を教わって以来、中山先生にはこれまでずっと温かい目で見守っていただきました」と話す長久さん。結婚式に先生を招待したことからも、二人の絆がうかがえます。2012年秋、病に倒れた中山先生は「意識が戻った瞬間、真っ先に彼の顔が浮かんだ。心強かったですね」と話してくれました。

教育理念 困難な時代を生き抜く力

ティエラコムは、創業期より「困難にたじろがない ひとりで勉強できる子に」を教育理念としてまいりました。
「学習塾」とは一線を画した「総合教育運動体」としての姿勢を貫き、子どもの成長の礎となる人間の生地を鍛える教育の実践こそが、私たちの使命であると考えます。

人が生きていく過程には、避けて通れない『困難』が待ち受けています。
それらを安易に回避したり、ストレスで押しつぶされたりといった現代人の忍耐力のなさが問題視されています。
私たちは、困難を乗り越えた先にある喜びを味わえるようあえて多くの試練を用意し、鍛え、励ますことが教育者の役割であると考えます。

私たちの教育目的は、時代やグローバル化の要請に応じて、有用な「人材」を育て社会へ送り出すことではありません。
試練を乗り越えた喜びとともに得た自信を年輪のように重ねた人間こそが、自身の幸せをかみしめ、より豊かな国や世界をつくっていくと確信しています。

ティエラコムの企業活動は、常に「変わらぬ理念」と「新たな挑戦」のもとにあります。

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