部下の成長を促していけるようにマネジメント力を磨いていきたい。

現在の仕事に就いてよかったと思うのは、どんな時ですか?

銀行に限ったことではありませんが、やはりお客様に喜ばれた時です。「業態を大きくしたい」「何かを改善したい」「事業を縮小したい」など、経営者の方々のお悩みに的確に解決策を提示し、解決のお手伝いができると、お役に立ててよかったと感じます。

井上鉄也さん

さまざまな業態の経営者とお話するためには、
幅広い知識が求められますね。

銀行の看板を背負っている以上、経営者の方々のお話をしっかり受け止める足腰を持っていなければなりません。各業界の知識はもちろん、周辺知識や社会情勢など幅広い知識を組み合わせて蓄えることが求められます。知識や経験が積み重なって引き出しも増えていきますが、常に自己研鑽を怠ってはならないと考えています。

幅広い知識を得るために、
どんな努力をされているのですか?

以前は限られたジャンルの関連本を読み漁る傾向がありましたが、最近はあらゆるジャンルの読書を心がけています。受動的に情報を得るだけでなく、興味を持って自分で調べる姿勢や習慣は、能開で徹底的に基礎をたたき込んでいただいたおかげです。

仕事上、大切にしているポリシーは?

時には、お客様にとって厳しい提言をしなければならない場面もあります。リストラの話や過大な設備投資にブレーキを踏むことを避けて、その場をやり過ごしてしまうと、結局はお客様のためになりません。お客様と真摯に向き合い、ご支援できる内容を誠実に提案すること、それを丁寧に積み重ねていくことを大切にしています。

社会人として必要なことは、何だと思いますか?

会社にもお客様に対しても、責任を持つことです。自分の発言に責任を持ち、信頼を得てこそ社会人として成り立ちます。社会人として、というよりも人として、"生きることに責任を持つこと"だと思います。

今後の目標をお聞かせください。

金融業界は激動の時代と言われる中で、会社の看板や肩書きを外した時、一人の人間としての厚みや人間味を増していきたいと思います。人とのつながりを大切にしながら人脈を太くして、オンもオフも頼られる人間になることが目標です。

最後に、後輩たちへメッセージをお願いします。

上杉鷹山の格言を贈ります。「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人の成さぬなりけり」。どんな壁にぶつかってもくじけず、努力をやめないでほしいですね。やや根性論的ですが……(笑)。できないと諦めるのではなく、やればできると信じて続けることが、成果を生み出す一歩になると伝えたいと思います。

貴重なお話をありがとうございました。

井上さんインタビュー「こぼれ話」

大手銀行の渉外課に配属されて、ティエラグループの担当窓口になった井上さん。「大きなご縁を感じました」といいます(現在は別の課長が担当)。
社長室に通された際、ある書籍を本棚に見つけて、通塾時代の記憶が鮮明に蘇ったそうです。
「能開時代に、講演会で配られた『君たちは偉大だ―すばらしい自己に目覚める(百瀬昭次著)』という本です。兄の分と合わせて2冊、今でも大切に実家にあったことを思い出して、とても懐かしかったです」。

教育理念 困難な時代を生き抜く力

ティエラコムは、創業期より「困難にたじろがない ひとりで勉強できる子に」を教育理念としてまいりました。
「学習塾」とは一線を画した「総合教育運動体」としての姿勢を貫き、子どもの成長の礎となる人間の生地を鍛える教育の実践こそが、私たちの使命であると考えます。

人が生きていく過程には、避けて通れない『困難』が待ち受けています。
それらを安易に回避したり、ストレスで押しつぶされたりといった現代人の忍耐力のなさが問題視されています。
私たちは、困難を乗り越えた先にある喜びを味わえるようあえて多くの試練を用意し、鍛え、励ますことが教育者の役割であると考えます。

私たちの教育目的は、時代やグローバル化の要請に応じて、有用な「人材」を育て社会へ送り出すことではありません。
試練を乗り越えた喜びとともに得た自信を年輪のように重ねた人間こそが、自身の幸せをかみしめ、より豊かな国や世界をつくっていくと確信しています。

ティエラコムの企業活動は、常に「変わらぬ理念」と「新たな挑戦」のもとにあります。

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