授業力の向上には終わりがない。「楽しかった!」の声が、いい授業の証。

山岡亜矢さん

日々試行錯誤しながら、
授業力の向上を目指していらっしゃるのですね。

教えるという仕事は、何年経っても試行錯誤の繰り返しです。「楽しかった!」とか「よくわかった!」と子どもが喜んでくれるのが、本当にいい授業だと思います。客観的にわかりやすい授業を追求することは、教師の使命です。授業を通して子どもたちが発見や驚きを得たり、自己成長を実感したり、彼らの人生のどこかで少しでも役立つことがあれば嬉しいですね。

教師になってよかったと思えるのは、どんな瞬間ですか?

子どもたちがサプライズを仕掛けてくれたときです。6年生が卒業前に私に内緒で感謝の会を計画してくれたり、ビデオメッセージや手紙を書いてくれたり。「授業が面白かった」「いいクラスだった」という言葉は、本当に励みになります。

小学4年の男の子と2年の女の子のお母さんとして、
子育てと仕事の両立は大変なのでは?

実は、主人も小学校教師です。初任地の小学校で出会った同級生夫婦です。わが子たちには、両親が教師であることをプレッシャーに感じてほしくないと思う反面、教え子も同じ4年生なので、どうしても家ではついついあれこれ口出ししたくなるのをグッとこらえています(笑)。学校では児童の気持ちがわが子とオーバーラップするので、そこはメリットだと思います。子育て中の同世代の先生も職場にいるので、お互いに励まし合える仲間の存在が心強いですね。

今、目の前にある課題をお聞かせください。

昨年度は愛知県の道徳研究発表校として授業公開を担当し、今年の11月には授業力養成講座で講師を務めます。道徳の教科化に向けて、研究副主任として授業の進め方や評価などの研究を進めている真っ最中です。また、新任の先生や教育実習生たちが、自分の仕事ぶりを見て育っていく立場になってきたので、大きな責任を感じています。

教師を目指す人たちに伝えたいことは?

授業をしっかり聞いて、自分なりに勉強の仕方を工夫する。至極当たり前のことですが、これをぜひ身につけておいてほしいと思います。教職に就いてからも教えることにゴールはありませんから、教師にこそ常に学ぶ姿勢が必要です。それと、いま教わっている先生のいいところを見つけて、「ここを見習おう」と具体的な目標を持つことも大切だと思います。

最後に、能開で学ぶ子どもたちへメッセージをお願いします。

受験では辛いことや壁にぶち当たることもたくさんあると思います。でもきっと、いまやっている勉強はすべて自分の将来の夢につながっていくはずです。いまやるべきこと、やっていることを信じて、夢に向かって精一杯頑張ってください。応援しています!

ありがとうございました。

山岡さんインタビュー「こぼれ話」

インタビューは神戸市内のティエラコム本社で行われました。中学3年の夏、上位の志望高校を目指すように激励してくれた大原先生と25年ぶりの再会となり、懐かしい思い出話で盛り上がりました。
山岡さんは今回の「T-カプセル」の取材がきっかけで、能開時代の仲良し3人組で久しぶりに会う約束ができたと、楽しみにしていらっしゃいました。

教育理念 困難な時代を生き抜く力

ティエラコムは、創業期より「困難にたじろがない ひとりで勉強できる子に」を教育理念としてまいりました。
「学習塾」とは一線を画した「総合教育運動体」としての姿勢を貫き、子どもの成長の礎となる人間の生地を鍛える教育の実践こそが、私たちの使命であると考えます。

人が生きていく過程には、避けて通れない『困難』が待ち受けています。
それらを安易に回避したり、ストレスで押しつぶされたりといった現代人の忍耐力のなさが問題視されています。
私たちは、困難を乗り越えた先にある喜びを味わえるようあえて多くの試練を用意し、鍛え、励ますことが教育者の役割であると考えます。

私たちの教育目的は、時代やグローバル化の要請に応じて、有用な「人材」を育て社会へ送り出すことではありません。
試練を乗り越えた喜びとともに得た自信を年輪のように重ねた人間こそが、自身の幸せをかみしめ、より豊かな国や世界をつくっていくと確信しています。

ティエラコムの企業活動は、常に「変わらぬ理念」と「新たな挑戦」のもとにあります。

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