アオザイ通信
【2003年1月号】

ベトナムの現地駐在員による最新情報をお届けします。

春さんのひとりごと

新年明けまして、おめでとうございます、と言いつつも新暦で祝う新年の正月は、このベトナムでは全然正月らしい雰囲気がしないのですよね。ここベトナムはやはり、旧暦のテト(今年は2月1日)が本当の正月ですね。

「世界中が新暦で正月を祝っているから、ベトナムも1月1日だけは付き合って、この日は休みにするか」くらいの軽い正月です。ベトナム人自身がそんなに浮かれているわけでもなく、ただ淡々と単なる休みとして1月1日は終ります。

ただ夜にみんなが街中をバイクで繰り出す時の交通渋滞はものすごく、これを見ると「やはり今日は正月だったな・・・」と思います。ベトナム人がバイクで街中を走り回るのは、外国とサツカーの試合に勝った時なども同じ行動パターンになりますので、要はみんなが一緒に騒ぐきっかけがあれば、バイクで街中に出て大渋滞になり、またそれを結構面白がるということです。

所で今年は日本は(もちろん中国も)未(ヒツジ)年ですが、このように一年を十二支で表わす言いかたは、やはり中国の影響を強く受けたベトナムも同じような風習を残しています。

ただ十二支の動物うちいくつかが、日本とは違っているのが面白いです。これは日本と中国も十二支は同じ動物なのか、同じ十二支といってもやはり、日本も本家の中国とはいくつかは違うのかどうかは分かりませんが、ベトナムと日本は実際いくつか違います。

まず日本で卯(ウサギ)年は、ベトナムではネコ年になり、丑(ウシ)年のウシは同じウシでも、ベトナムでは正確には水牛のこと。日本では何のウシでしょうか?赤ウシでしょうか。

そして今年の未(ヒツジ)年も、本来はあの毛のフサフサしたヒツジなのでしょうが、ベトナムではどういうわけかヤギに変わります。どうもいろいろ数人の日本語の達者なベトナム人に聞いて見るとヒツジとヤギを同じ動物だと思い込んでいる人が多いです。まあふだんヒツジを見たことが無ければ、ヒツジとヤギを混同しても無理はないのでしょうが。

そしてさらに日本と違うのはこの十二支の動物のうち、ベトナムでは食材になって出てくる動物の数が多いことでしょう。日本で食べるのは、この十二支の中では牛と馬と羊と鳥とイノシシくらいでしょうか。

ベトナムでは私もまだ馬と羊は食べていませんが(日本ではもちろん食べました)、ネズミとヘビとウサギと犬とヤギは食べました。ベトナム人はネコも食べます。といってもレストランではなく家でこっそりと。ネズミを食べるといっても、そのネズミは街中に住んでいるドブネズミではなく、メコンデルタの田園地帯で米を食べて大きくなったネズミです。

犬肉も特にハノイの犬肉料理は名物ですし、ヤギ肉もサイゴンでは路上のヤギ鍋屋さんがいつも多くのベトナム人のお客で賑わっていますので、よっぽどベトナム人も好きなのでしょう。私も大好きですが。

何もそういうものに手を出さなくても、ベトナムはふんだんに多くの種類の食材に恵まれた国なのですが、食材が豊かにある国ほど悪食に走るというのは事実かも知れません。いつかベトナムを訪れたみなさんを、是非ヤギ鍋屋さんにご招待しましょう。


フーンさんのニッポン日記G

<2002年3月18日(月)>熊本市内へお買い物

■デパートは明るい・熊本城は大きい・桜はきれい■

今日はお母さんが、私のために服を買ってあげるというので、熊本市内まで車で行く。なんでも3月30日に日本で披露宴をするので、その時のためにきれいな服を用意しておきましょうねということ。冬の服だったらどうせベトナムでは着れないし、「無駄だからお母さんいいですよ。」と断ったけど「3月の末は暖かくなるから、春服にしましょう。それだったらベトナムででも着れるよ。」とお母さんが勧める。きれいな服は私も好きなので、どんな店があるか今日は楽しみだな〜。

車で一時間ほどで熊本市内には着く。でも私は昨日病院で健康診断をして、下剤を大量に飲んで、何も食べていなかったので、今日もあまり気分がすぐれず、やはり車に酔って気分が悪くなった。

でも車を降りて、歩き出したら少しずつ良くなって来た。市内は車が多いわー。道路の上を電車が走っていたのは初めて見た。この街はサイゴンと同じくらい賑やかだ。しばらく歩いて、ツルヤという名前のデパートに入った。

ここには一つの建物の中に、いろんな種類の店がいっぱい入っていた。ベトナムではこんなに大きな建物は少ない。サイゴンにもダイヤモンド・プラザビルというのがあるが、ここよりずっと小さいし、店の種類も少ない。

まず先に服屋さんに入った。店はいろいろあり、服の種類も多かったが私の体に合う服が少なくて探すのが大変。日本の人の体の方が少し大きいようだ。やっと5軒目くらいに自分の気に入った服を見つけた。サイズもちょうどいい。ずいぶん高かったみたい。お母さんアリガトウ。

お昼もそのビルの中にあるレストランで食べた。食堂の外には小さなきれいな庭があるので、大変気に入った。この食堂も日本料理ばかりだった。私は寿司や天ぷらはダメだから「ブタショウガヤキ」を頼んだ。これは大変美味しくて、私は好きになった。これからはレストランではこれを頼もうっと。

その後地下の食料品売り場に行った。ベトナムの市場の食料品売り場は汚いけれど、ここは明るくて、清潔できれいだった。歩いている時もいい匂いが流れてきた。通路の両側にはツマヨウジが立ててある食べ物が皿の上においてあり、みんな自由に食べていた。春さんもいっぱいろいろ食べていた。
お茶も飲んでいた。春さんはコロッケが好きだと言って、いろんな種類のコロッケを買っている。

私が一番びっくりしたのは、果物売り場。ベトナムにもあるいろんな果物が、ベトナムの値段の十倍くらいで売られていたからだ。しかしこれは輸入しているから少し分かる。でも1個1万円と言うメロンにはびっくりした。しかもこれは日本で作られていると聞いて、本当に驚いた。果物1個が1万円!誰が買うのかしら。日本人がいくらお金持ちでも、1個1万円のメロンなんて本当に買うのかしら?1万円と言えば、ベトナム人の一ヶ月分の給料…、ああ信じられない!

帰る時には熊本城の方を通って行った。熊本城はベトナムのフエのお城より大きくて、歴史も古そう。お城の近くには、大きい桜の木がいっぱい生えていて、何本かは花が咲いていたので、車から降りて歩いて近くまで見に行く。近くで桜の花を見た。花だけで葉は付いていないけど、本当にキレイだ。

ここの桜が満開の時はみんながここに集まり、花を見ながら食事をしたり、歌を唄ったりするというけど、いいな〜。私もそうしたいね。

−どうやらこのあと披露宴があるような、楽しみですね。次号もお楽しみに。



ベトナム写真館 バックナンバーINDEX