今までの人生で一番がんばれた年だった
大野:まずは受験生としてこの一年を振り返って、感想を聞かせてください。
末吉:緊張の日々でした。
亀田:初めは受験ということを意識していませんでしたが、自然に受験生という流れになっていった年でした。
北川:統一模試を受けるまでは受験生の実感はなかったけど、直前から終了へかけて実感が出てきました。
金子:テストのたびにもうすぐ受験だと思い、統一模試の直前になると一日が短く感じるようになりました。
本田:最初は受験を甘く見ていました。何とか受かる気がしていました。一週間前に推薦の発表で落ちて、初めて甘くはないと気付きました。
橋本:受験は苦しかったです。いくら勉強しても報われない、点数が上がらないという葛藤に襲われたけど、受験が終わることですばらしい解放感と疲労感に包まれました。
須曽:時間が経つのが早く内容が濃く、思い出も多くて、今までの人生のうちで一番がんばれた年でした。
須賀:夏休み前までは部活をやっていて、受験という感じがしませんでした。統一模試が終わって本格的に勉強をしました。
前田:やり始めたのが夏休みからで、合宿に行って模擬入試で落ち、ショックを受け勉強を始めましたが、なかなか成績が上がらずつらい年でした。
合宿でショックの大きさを経験
大野:合宿の話題が出ましたが、皆さんは夏の受験合宿には参加しましたか。また、合宿の経験はプラスになったかどうか、教えてください。
北川:一日中、十二時間とか考えたことがないくらい勉強させられ、初めは戸惑いましたが模擬入試も合格でき、自分の弱点もよく分かったので役に立ちました。
金子:合宿は今までの人生で一番勉強した時期で、自習室は全部参加して睡眠時間は毎日四時間くらいでした。合宿を終えた時、自分が一つ壁を越えた気がして、次の試験もがんばろうとやる気にさせてくれました。
末吉:模擬入試は他では味わえない緊張感を経験できたので、よかったと思います。
亀田:夏休みに学校行事があり、合宿には途中から参加しました。みんながすごく意識が高くなっていた印象があり、自分もやらなければとやる気が出た合宿でした。
須曽:初めは友達と軽い気持ちで行きましたが、合宿中は朝起きてから寝るまでずっと勉強で、友達としゃべる間が全然ないほど勉強できて、結果的にそれがよかったと思います。
前田:模擬入試がよかったです。落ちたときのショックがあったので頑張ろうと思えました。一回落ちることでショックの大きさを経験できたのが一番勉強になったと思います。
「悩んでいるのは皆一緒だ」友人の言葉に励まされて
大野:苦しい受験勉強にはスランプの時期があったと思いますが、皆さんはそれをどのように乗りこえましたか。
本田:夏合宿には参加しないで勉強していなかったので、参加者に負けていた時がありました。しかし頑張りました。過去問のできないところはあきらめて、できるところに力を注いで乗り越えました。
須賀:第二回の統一模試のときやオープン模試は点数がとれず悩んでいました。乗り越えたのは志望校に絶対に受かってやるという熱い気持ちでした。
金子:スランプというか、友達から遅れているというのがありました。夏休みは部活をしていて、休み明けのテストで友達の平均点が高かったので、これはやばいと気づきました。友達には負けていられないという気持ちになり、能開に通い始めました。そして過去問も頑張り、スランプを切り抜けました。
北川:私の成績は夏がピークで、そこから下がり始め、統一模試や学校の十二月のテストが悪く、一月も思うように点が取れず、悩んでいました。でも自宅のすぐ隣に私の志望校の新校舎が建設されていたので、毎日心で「ここに行くのだ」と思いながら気持ちを強くして勉強し、それでスランプを抜けました。
前田:一年からずっとスランプで悩んでいました。親から厳しく言われた時もありました。それを乗り越えたのは、「同じ学校に行く」と言っていた友達と励ましあって勉強できたからです。試験が近づくにつれてスランプから抜けられました。周りの影響で助けられたようなものです。
橋本:統一模試の前などは皆が勉強しているのに、やる気が出ず、これはやばいと思い、苦手だった歴史の科目の点を大幅に上げてみようと頑張りました。社会が三十点ほど上がり、スランプを抜け出したというか、気持ちが楽になりました。
須曽:十月に学校の派遣でアメリカに行き、シアトルに二週間いました。その間は全く勉強しませんでした。友達は統一模試の過去問を三回位しているのに私は全くしておらずとてもあせりました。でも、ここで負けたらだめだと思って頑張っていたら、知らぬうちに克服していました。
末吉:一年のときに勉強をサボっていたので、その学習範囲がしっかり出来ていなかったです。そのまま三年になり、三年の範囲が一通り終わり中学のまとめの問題になってきたとき、一・二年の範囲の箇所ができなくて点数が上がらず、そこから自分なりに一・二年の範囲を復習し直しました。
亀田:星稜を受験する一週間前くらいになって一気にプレシャーがかかってきました。どうしようかと思っていたら、周りの友達が「悩んでいるのは皆一緒だ」と慰めてくれたので、残り日数が少なくても何かやればいいと思い、頭を切り替えて入試に臨みました。
失敗を乗り越えて勝ち取った合格
大野:受験勉強を続けてきて、何か失敗したことや、反省していることはありますか。後輩のためにも教えてください。
須曽:失敗はたくさんありますが、一番の失敗は合宿で模擬入試に合格して、安心してしまったことです。勉強しなくてはと思っていたのですが、十月の二週間の留学で帰ってきてから焦って勉強を始めました。気付くのが遅すぎたことです。
須賀:進路で迷っていたため、勉強に集中できなかったです。志望校を最初にしっかり決めていなかったのが失敗でした。
末吉:志望校を泉丘にしようとずっと思っていました。しかしよく考えて附属高校に行きたいと思うようになり、冬に志望校を変えました。皆は最初から附属高校志望だったので差がついていました。志望校を途中で変えたのは失敗だと思います。
亀田:夏に統一のテキストや合宿でもらったテキストなどいっぱいあって先生は何回もやったほうがいいと言われました。しかしペースが遅かったからだと思いますが、やろうと思っていたのにできなかったのが失敗というより反省です。
前田:一・二年のときよく勉強しなかったのが大きかったです。夏休みの合宿のときに勉強の量はこなしましたが、頭に入っていなかったのが失敗でした。
本田:判定診断で、学校の先生から「いつもどおりにやっていたら受かる」と言われたので、調子に乗ってしまい、合格したけれど点数がよくなかったのでもう少し点数がほしかったと反省しています。
金子:長期的に悩んだというより、一日一日の失敗が多かったです。四時過ぎに帰宅して夕飯までずっと勉強したので、その後はテレビも見ていました。テレビやメールの誘惑に負けてしまい、受験直前にもペースを上げきれなかったことが失敗と思います。
橋本:失敗したことは私立を受けたことです。友だちから「受かったんだから遊ぼう」と誘いを受けて振り切るべきが乗ってしまったのが失敗でした。
「部活は終わったのだ、次は受験だ」と自分に言い聞かせた
大野:部活と勉強の両立も受験勉強の大きなポイントだと思いますが、皆さんは部活と勉強をどのように切り替えましたか
金子:最初は野球部でしたが怪我したこともあって陸上部に変えました。陸上部の部員は上の高校を狙っている人が多く、自分も頑張らないといけないと思ったのが最初のポイントでした。そして、三年の夏休みで部活と勉強のどちらも頑張らねばならない時期に、友達が能開の講習会に通い始め、周りは受験に向けて本気で頑張り始めているのがわかり、自分も頑張らねばと思ったのが二つ目のポイントでした。三年の時は家に帰っても部活で疲れきって勉強するのも嫌だったけど、周りは頑張っているし、先生からも「このままだと落ちてしまう」と言われ、考え方を変えました。
須賀:僕はバスケットボール部でした。部活が好きだったので両立はあまりできなかったと思うけど、「部活は終わったのだ、今度は受験だ」と自分に言い聞かせ、受験という新しい目標に向かって走りました。
前田:私はバトミントン部でした。練習が厳しくて、部活の友達関係でも悩みました。けれど悩んでいたら勉強が手につかないので、周りに流されないように頑張りました。
北川:一年のときは部活がかなりハードでした。三年になって志望校が皆バラバラになりました。目標が違えば考え方が難しくなるので大変だったけれど、友達が頑張っているのでやろうという気になりました。友達のおかげで合格できたと思います。
金子:一緒にいた能開生が二人いました。一人はずっと前からだけど、もう一人はバスケット部で後から能開に入ってきました。僕の親が彼の母に話をして、そこから伝わってきた話ですが、僕が先に能開に行って頑張っている姿を見て彼も「泉丘に行きたい」と言い出したと聞いて嬉しかったです。今は一緒に行けることになってよかったと思います。
須曽:学校ではいつも同じくらいの点を取る友達がいて競い合い、負けたくない気持ちで勉強できました。能開では友達に刺激され、一緒に図書館に行って勉強しました。入試前の一ヶ月はよく勉強しました。公立模試を何回もできたのは友達がいてくれたからで、それで合格したのだと思います。
本田:友達は全員がライバルだと思っていました。こいつにだけは負けたくないという気持ちで頑張りました。
末吉:友達からライバル視されて色々と競ってきました。その時はいやだなと思いましたが、今考えるとそのおかげで自分も頑張ることができたと思います。
須賀:僕ははるか遠くの世界の友達を目標にしました。高めるのではなく、追い越したいという気持ちで、勝手に目標を決めて勉強しました。
目標を決め、ライバルを決め、本気でやれば必ず受かる
大野:最後に皆さんの経験を活かして、後輩へのアドバイスをお願いします。
金子:学校では余裕で成績上位と思うかもしれないけれど、能開に来て公立模試やオープン模試を受けると、自分の力は考えているよりずっと下だということに気付かされます。やる気を引き出してくれるレベルの高い場所で学び、今から頑張らねばという気持ちに切り替え、周りのライバルと切磋琢磨して頑張っていけば、必ず志望校に受かると思います。
須賀:志望校を目標として決め、その目標に向かって走るために、追いつく人を目標として決める。あとは目標を追って本気でやれば、絶対に受かると思います。
本田:自信がある教科を更に強化することです。
前田:学力は夏休みに差がつくと思います。能開で言われたことは絶対した方がいい。それと一緒に頑張れる友達を作るのがいいです。
亀田:能開はテストが多く、いろんな人を競う目で見ることが多いですが、競い合いつつも支えあって頑張っていけば、皆がいい結果になると思います。仲間を大切にして頑張ってほしいです。
橋本:ディベートをしていたら、しゃべる力や考える力がつき、入試の小論文でも役に立ちました。苦手だった国語を解く力にもなりました。「論理エンジン講座」で国語がわかるようになり成績も伸びました。あと、合宿には行ったほうがいいと思います。
北川:能開の自習室はテレビがないので集中して勉強できます。一回一回のテストの復習をきっちりする、解き直しをすることも類似問題が出たときのために大事です。
末吉:周りに流されず、自分の意思をしっかり持って勉強してください。
須曽:受験勉強の中では成功や失敗もありますが、失敗している時でもそんなに悩む必要はありません。周りの支えてくれる友達を頼ることも時には必要です。
大野:参考になる話をありがとうございます。長い受験勉強の中で、友達や先生など、「能開」が皆さんの支えになったことを聞いて嬉しく思います。これからは高校生として新しい学校での勉強が始まりますが、能開で学んだことを忘れず、どんどん新しいことにチャレンジしていってください。 |